ジョルジュ・ダンダン:あるいは、やり込められた夫 (George Dandin ou le Mari confondu)

George Dandin (2).JPGGeorge Dandin.JPG

 今、息子がフランス語の授業で、課題図書として読んでいるのが、モリエールの戯曲「ジョルジュ・ダンダン (George Dandin)」。

 裕福な農夫のジョルジュ・ダンダンは"社会的地位"を手に入れるために、破産した貴族ソトンヴィルの娘アンジェリックと結婚。ソトンヴィル家の借金返済と引き換えに「ジョルジュ・ドゥ・ラ・ダンディニエール」という貴族の名前を名乗る権利を得たのですが、彼女とその両親は、事あるごとに身分の違いを強要してきます。ある日、ジョルジュ・ダンダンは、妻のアンジェリックが、クリタンドル子爵との逢瀬を続けているのを知ってしまい、彼女の両親に事の次第を告げるのですが、確固とした証拠が見つからず、反対にジョルジュ・ダンダンが謝罪することになってしまいます。結婚で貴族の地位と貴族の名前を手に入れたものの幸せにはなれなかった主人公の姿が、半ば揶揄的に滑稽に描かれています。

 12歳の息子は、「やっぱり優しい農夫の娘と結婚しとくべきだったのに~」っと、やたらに感情移入しながら読んでいました。フランス人は、こうして子供のころから、恋愛や結婚について自分なりの教訓を学んでいくのかもしれませんね。


Hachette EducationのBibliocollègeシリーズ。定価2.95ユーロながら、丁寧な訳注や、内容をちゃんと理解したかどうかたしかめる問題もついていて、かなりお買い得。
George Dandin, (Livre de l'élève)

日本のアマゾンでは、こちらのフランス語版が購入できるようです。
Moliere

日本語字幕付で、世界最古の国立劇団:コメディ・フランセーズの舞台を観たい人にはこちら。
ジョルジュ・ダンダン フランス国立コメディ・フランセーズ モリエール・コレクション [DVD]

でもやっぱりまずは日本語できちんと理解したいという人にはこちらのモリエール全集がおススメです。今回紹介した「ジョルジュ・ダンダン」に加えて、モリエールの代表作「守銭奴」を含む4作を一挙に読むことができます。
モリエール全集〈7〉金銭と結婚

この記事へのコメント